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奇跡の糸 甲府のJ1昇格を振り返る
2005年12月15日 (木) | 編集 |
今回の甲府のJ1昇格という奇跡は、細い細い切れそうな糸を手繰り寄せた結果だ。
このか細い「奇跡の糸」を振り返ってみよう。
糸はここから始まる。2004.12.4 J1・J2入れ替え戦 第1戦 福岡 vs 柏。
博多の森。天候、雨。この雨に祟られ、福岡は不運な2失点。(レポート1レポート2
押されながらも得点では2-0とリードした柏は自信をもってホームに戻り、
第2戦も2-0と快勝した(レポート1レポート2
内容はともかく4-0で柏圧勝。

明けて2005年。大宮はJ1復帰の原動力となったバレーを解雇
Jリーグの複数のクラブからオファーがあったにも関わらず、バレーは甲府と契約した。
これは攻撃サッカーを目指す大木監督には願ってもない補強であった。

8月に入って守護神、阿部が復帰した
後半に守りきれず失点を繰り返し勝ちきれない甲府の守備を立て直すことができた。

2005年シーズンも進んで第4クール。
序盤から独走を続けた京都は早々と37節にJ1昇格を決定した。
甲府は37節、徳島に5-0、38節、鳥栖に2-1、39節、湘南に5-2と3連勝。

【 Jリーグディビジョン2 順位表(第39節終了時点) 】
┌───┬─────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名       │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼─────────────┼─────┼────┤
│ 1位│☆ 京都パープルサンガ ☆│ 87  │ 44 │
│ 2位│  アビスパ福岡     │ 67  │ 19 │
│ 3位│  ヴァンフォーレ甲府  │ 62  │ 19 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 4位│  ベガルタ仙台     │ 60  │ 16 │
│ 5位│  コンサドーレ札幌   │ 56  │ -1 │
│ 6位│  モンテディオ山形   │ 54  │  5 │
│ 7位│  サガン鳥栖      │ 49  │  5 │
└───┴─────────────┴─────┴────┘
2位に福岡が付け、3位を甲府・仙台・札幌・山形が争う混戦となっている状況。
中2日という厳しい日程で、甲府はナビスコ杯を征したJ1上位チーム千葉との戦いに臨むこととなった。
熾烈な2、3位争いの真っ最中であり、天皇杯はメンバーを落として戦うという選択肢もあった。実際、仙台福岡山形は、ベストメンバーではなかった(札幌は3回戦で敗退していた)。

しかし、大木監督は、自らの信念に従い、ベストメンバーで戦った。
それも延長戦まで。(第85回天皇杯4回戦:千葉 vs 甲府
名将オシム監督

甲府はリーグ戦で3位争いをしているにもかかわらず、今回、何の計算もなく全力で戦ってきた。自分たちのサッカーをしたという意味で素晴らしいと思うし、来年は同じJ1で戦いたいと話した。

(千葉公式web pageより)

とまで言わせた戦い。この戦いで、監督・選手が得た自信はいかばかりのものであったろうか。

しかし、中3日で向かえた40節、甲府は水戸に惨敗する。
だがレポートにあるとおり、甲府サポは監督・選手を批判することなく応援を続けた。
試合後は、選手バスの出を待った。
「全ては甲府の為に。共に戦い共に笑おうJ1へ」という横断幕を掲げて。

【 Jリーグディビジョン2 順位表(第40節終了時点) 】
┌───┬─────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名       │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼─────────────┼─────┼────┤
│ 1位│☆ 京都パープルサンガ ☆│ 90  │ 45 │
│ 2位│  アビスパ福岡     │ 70  │ 22 │
│ 3位│  ベガルタ仙台     │ 63  │ 17 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 4位│  ヴァンフォーレ甲府  │ 62  │ 16 │
│ 5位│  コンサドーレ札幌   │ 56  │ -4 │
│ 6位│  モンテディオ山形   │ 54  │  3 │
└───┴─────────────┴─────┴────┘ 
仙台は草津を破り3位へと浮上。山形が破れ4連敗。ほぼ3位争いから脱落した。福岡が札幌に勝ち2位独走。札幌は苦しいが甲府との直接対決に望みを繋いでいた。

続く41節。2位福岡が草津に勝ち2位をほぼ決定。
3位仙台は湘南に引き分けるも、甲府も4連敗と元気がなかった山形にまさかの引き分け

【 Jリーグディビジョン2 順位表(第41節終了時点) 】
┌───┬─────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名       │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼─────────────┼─────┼────┤
│ 1位│☆ 京都パープルサンガ ☆│ 91  │ 45 │
│ 2位│  アビスパ福岡     │ 73  │ 24 │
│ 3位│  ベガルタ仙台     │ 64  │ 17 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 4位│  ヴァンフォーレ甲府  │ 63  │ 16 │
│ 5位│  コンサドーレ札幌   │ 57  │ -4 │
│ 6位│  モンテディオ山形   │ 55  │  3 │
└───┴─────────────┴─────┴────┘ 

運命の第42節。
甲府はロスタイム突入まで1ー2と札幌にリードされていた。
しかし、選手たちは諦めなかった。
終わってみれば4ー2の逆転勝利。
まさに札幌での奇跡

引き分けではなく勝てたこと。
仙台が勝っていただけに、この勝ち点3は大きかった。


【 Jリーグディビジョン2 順位表(第42節終了時点) 】
┌───┬─────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名       │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼─────────────┼─────┼────┤
│ 1位│☆ 京都パープルサンガ ☆│ 94  │ 49 │
│ 2位│☆ アビスパ福岡    ☆│ 74  │ 24 │
│ 3位│  ベガルタ仙台     │ 67  │ 20 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 4位│  ヴァンフォーレ甲府  │ 66  │ 18 │
└───┴─────────────┴─────┴────┘ 

残り2節で、福岡が勝ちJ1昇格を決めた。
ついに3位争いは仙台と甲府のマッチレースとなった。

しかしJリーグのスケジュール編成の担当者は神様なのだろうか。
      第43節  第44節
3位仙台  京都(H) 福岡(A)
4位甲府  福岡(H) 京都(A)
ありえない。
3、4位ともに1、2位で昇格を決めたところと当たるとは。

第43節。
甲府はJ1復帰を決めたばかりの福岡をホーム小瀬に向かえた。
しかしまさかの5ー0と大惨敗
「3位」は遠くなったと思われたが、仙台が京都に0ー1と付き合い良く負けてくれた。


【 Jリーグディビジョン2 順位表(第43節終了時点) 】
┌───┬─────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名       │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼─────────────┼─────┼────┤
│ 1位│☆ 京都パープルサンガ ☆│ 97  │ 50 │
│ 2位│☆ アビスパ福岡    ☆│ 77  │ 29 │
│ 3位│  ベガルタ仙台     │ 67  │ 19 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 4位│  ヴァンフォーレ甲府  │ 66  │ 13 │
└───┴─────────────┴─────┴────┘ 

いよいよ最終、第44節。仙台と甲府の勝ち点差は1。
前節の5失点のため、甲府としては同勝ち点での得失点差での3位は望めず、3連敗中の京都に勝利して仙台の結果を待つしかなかった。
仙台は甲府が引分以下なら引分以下でよいが、甲府が勝った場合には、
仙台も勝利が必要という状況であった。
この状況が、仙台、都並監督の采配を微妙に狂わせた。

ホーム福岡に先制された仙台は65分に同点に追い付く。
この時点で甲府は1ー1の同点。このまま甲府が同点であれば、
仙台も同点のままで3位が確定する。
しかし、もし、甲府が逆転したら、、、仙台にとって引分は負けに等しい。
で、あるならば仙台は攻勢に出るリスクを背負うべきではなかったか。
この武藤文雄氏の指摘
は正しい。

甲府は攻めて勝つしかなかった。
京都に先制されるも逆転した甲府。
終了間際のカウンターでのピンチを32番杉山が体をはって止める。
主審は一旦はPKを指示するも位置を線審に確認後、FKとした。
このFKはゴール右ポストを直撃。このまま甲府が2-1で勝利した。

試合終了直前まで仙台の動向を知らなかった、いや知ろうとしなかった
大木監督

対照的に5分毎に甲府の状況を聞いていた都並監督
この2人の指揮官の差が順位の差を、運命の差を分けた。

最後の最後で3連敗中のJ2優勝の京都に逆転勝利し、3位を掴んだ甲府。
しかし監督・選手・サポーターは浮かれていなかった。
「まだなにも手に入れていない」
この言葉が合い言葉となった。

一方、J1での残留争いは、残り2節で16位柏が17位東京Vとの直接対決を5-1で制し、16位を決定、
2年連続での入れ替え戦出場となった。
柏はエース玉田の骨折、明神の捻挫と中心選手を欠きながらも若手中心の布陣で東京Vを撃破した。

相手は柏レイソル。
1994年にJリーグに昇格、1999年にはナビスコ杯を獲得。
2年連続の入れ替え戦登場となるとはいえ、昨年の福岡との戦いを
トータル4ー0で圧勝しているだけに、戦前の予想は圧倒的に柏有利であった。

向かえて、2005.12.7運命の2005J1 J2入れ替え戦第1戦。
ホーム小瀬には12372人のサポーターを集めた。
アウェーゴール裏の柏サポブロックを除き、ほぼ青く染まった小瀬。
試合は、立ち上がりから甲府ペースで進んだ。
人・ボールへの寄せの早さ。スペースへ走り込むランニングの質。
すべての面で甲府が柏を上回っていた。

柏は東京V戦での若手中心の布陣ではなくレイナウドを入れてきた。
そのレイナウドが11分にFKからヘディングを決め、柏が先制する。
いかに失点になれているとはいえ、入れ替え戦である。
選手たちが焦るのではと思われたが、失点後も甲府はボールを繋ぎ、
ゲームを支配していった。

そして25分の3日前にパパとなったばかりの倉貫の得点。
48分、ここ数試合得点のなかったバレーの2点目。

勝ち越してからさすがに甲府の運動量が落ち、柏がボールを支配。
高い個人能力でボールをつなぎ、甲府ディフェンスのミスにつけ込んで、何度となく甲府ゴールを脅かした。
しかし、GK阿部が体をはった必死の守り。
ゴール前での間接FKも守りきった。
ロスタイムに入り30秒ほどのとき、奈須が柏選手の足下のボールに
飛び込みクリアーしたところで突然の停電。

前代未聞の事態となった。
結局35分の中断後、試合は再開されたが、緊張の糸が切れた柏に、
逆転の望みはなかった。
レポート

このあと第2戦が2005.12.10に柏ホームで行われた。
柏、早野監督はこれまでの3バックを捨て、4ー4ー2に変更。
シーズン中は外していたフランサ・クレーベルを戻した。
J1の柏がJ2の甲府に合わせて動いた。
この時点で勝負はついていた。

あとはバレーの得点を見るだけとなったが、
見る人が見れば、甲府がバレーの能力のみに頼ったチームではないことは分かっただろう。(レポート

もし柏が福岡に快勝していなかったら
もしバレーが甲府に来なかったら
もし阿部が甲府に戻らなかったら
もし京都が独走しなかったら
もし福岡が2位を確定していなかったら
もし天皇杯で千葉と全力で戦っていなかったら
もし水戸の敗戦でサポがチームを批判していたら
もし仙台が甲府とともに負けていなかったら
もし札幌戦、逆転できていなかったら
もし水戸戦で5ー0と大敗していなかったら
もし京都戦でPKになっていたら
もし京都戦で最後のFKが決まっていたら
もし入れ替え戦の相手が東京Vだったら
もし入れ替え戦で停電がなかったら
もし柏の玉田・明神が怪我をしなかったら
もし柏の早野監督が若手中心の布陣できていたら

そして、最後にもう一つ。
もし甲府が2001年に消滅していたら。

これだけの「もし」を乗り越えて繋いだJ1への夢。
"Dreams Come True"
この言葉を全てのサッカーファンへ贈る。

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# | 2005/12/15 08:58 | VFK | Comment (4) Trackback (9) |
Comment
素晴らしい文章ですね。読んでいて感動しました。甲府のJ1昇格には多くの「もし」が関わっていましたね。「もし杉山が練習生のままだったら」「もし大木監督が清水で成功していたら」「もし存続条件に数字が1でも足りていなかったら」考えただけで諦めない事の大切さが実感出来ました。来期もどうなるかわからないですけど、1試合1試合諦めずに進んでいきましょう。
2005/12/15(木) 01:31:00 | URL | kanata-o #-[編集]
TBありがとうごさいます。
私の記事は間違いがありましたので、こちらの記事を参考に、訂正させていただきました。第41節の山形戦を忘れていました。

>そして、最後にもう一つ。
もし甲府が2001年に消滅していたら。

グッときました。
ほんとうにそのとおりですね。
今後の甲府の健闘を祈ります。
2005/12/15(木) 10:06:03 | URL | Ravenclaw #-[編集]
初めまして。
甲府の最後まで諦めないチャレンジが、昇格という1つの最高の形で報われたことを心からお祝いしたいと思います!

今シーズン、アビスパが1度しか勝てなかったことは決して偶然ではなく、必然的な結果だと思っていますし、甲府のサッカーに対してシンパシーを感じています。
来シーズンも甲府と戦えることを嬉しく思いますし、J2からの昇格組みとして、J1を席巻しましょう。
2005/12/15(木) 10:33:37 | URL | works-football #veCsJTY2[編集]
こめんとありがとう。
kanataさん、いつもblog楽しみにしてます。
Ravenclawさん、訂正ありがとう。来年も福岡と戦えるのがうれしいです。
works-footballさん、J1昇格組がそれぞれどんなふうに戦うのか楽しみですね。
2005/12/16(金) 12:18:38 | URL | ワシワシ #zb0iBJvs[編集]
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柏レイソル、東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸の3クラブを温かく見守り後押しする皆さん。 J2ワールドへようこそ♪ J2は、年間4試合総当り。     やり直しがきいて相当長く楽しめます。 J2は、落選のない選挙で全員当選確実。     J2には下のリーグと
2005/12/17(土) 14:06:26 | 大池だより 
奇跡の糸 甲府のJ1昇格を振り返る http://blueknight611.blog4.fc2.com/blog-entry-139.html にわかヴァンフォーレファンとしては、ヴァンフォーレをずーっと追いかけている人の文章を読むことにより、J1昇格の偉大さを、追体験しようとしているのです.が、 そし
2005/12/18(日) 00:27:48 | taizooo’s /var/log/messages
ワシワシさんという方が、今年の軌跡をまとめておられました。 とても丁寧にまとめて...
2005/12/18(日) 17:42:49 | U-KS Loggin'
こんばんわ。Nfd.です。ヴァンフォーレ甲府ののJ1昇格を心から喜ぶけれど、残念ながら僕は”にわかファン”である。経営危機があったことも知っていたし、このところJ2でも
2006/02/08(水) 23:52:31 | Nfd's Slapstick Night
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2013/04/18(木) 17:01:37 |
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2013/04/18(木) 17:01:37 |
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